高校時代の修学旅行
私が高校2年生の時、修学旅行で韓国に行きました。 私の高校では修学旅行の行き先を生徒の投票で決めさせてくれ、選択肢として、東北でのスキー、中国、韓国と3択で投票が行われました。 私はまだ子供で修学旅行のあるべき意味など考えなかったので、単純に楽しそうな「東北スキー」に1票を投じました。 みんなもスキーを支持してるだろうと楽観的に思っていましたが、結果は「中国」が1位でした。 なぜうちの高校で中国が人気だったのかは分かりませんが、国際文化コースなどがある高校だったので国際色が強かったのかもしれません。 あるいは選挙結果を先生達が細工したのかもしれませんが。 今になって思うと、スキーに決まっていたら、ただスキーを楽しむだけで遊びの旅行になるので、スキーじゃなくて良かったのかもしれません。 そんな経緯で決まった「中国」ですが、修学旅行と同じ年の1989年に世界を騒がせた天安門事件(民主化を求めた学生デモを共産党が武力で鎮圧した)が発生し、治安が不安定だという事で却下となりました。 繰上げ当選で、投票で次点だった「韓国」が修学旅行の行き先に決定したのです。 しかし、スキーが3候補地中で最下位だった事には驚きを隠せませんでしたが。 記憶が定かではないのですが、ひょっとしたら中国に行く予定でパスポート(当時は数時パスポートがありました)を取得していたので、経緯上韓国になったのかもしれません。 紆余曲折を経て決まった韓国での修学旅行。 当時の韓国はソウルオリンピックが終わった後くらいで、経済発展していく国という感じだったでしょうか。 事前に何の勉強もなく、韓国のお寺やら仏像めぐりをして、何が何やらさっぱり分からなかった記憶があります。 でも、今になって思うと海外に行くチャンスも人生でなかなかないので貴重な経験が出来て、ちょっぴり大人になって帰ってこれたのではないかと思ったりもします。 その反面、修学旅行で経験できなかったスキーは、おじさんになった現在でも未経験で、ちょっぴり残念でもあります。 きっとスキーを経験する事なく一生を終えるんだろうな〜と思う今日この頃です。