4月になりました
今年も早いもので4月となりました。 何と言っても今年一番の出来事は、3月11日に発生した東北太平洋沖地震でしょう。 地震もさることながら、その後発生した津波のすさまじい破壊力に改めて人間の無力さを感じるしかありませんでした。 東北の太平洋沿岸が入り組んだリアス式の地形だった事も影響して、津波は数十メートルに達し、その被害は甚大で多くの町を「壊滅」しました。 死者・行方不明者が1万人を超えるという、災害としては日本の歴史上最悪の被害を受けました。 相手が自然災害だけに、この感情をどこにぶつけていいか分かりません。 また、今後に向けての対策としても防波堤を高くして広範囲に設置するというのは物理的には可能でも現実的には不可能なので、復興では少しでも高い所に町を作る必要があるのではないでしょうか。 (かなり難しい事でしょうが・・・) 今回の災害で「人災」と呼べるのは、やはり東京電力や原子力保安員会(経済産業省)などの危機管理の欠如でしょう。 日本には大きな川がないので、どうしても海の近くに原発を建造する必要があり、常に津波というリスクにさらされています。 にもかかわらず、予備電源の設置箇所が低い位置にあったなど、万全の対策がとられていたとは思えません。 このような災害が起きて非難するのは「結果論」で責めて悪い気もしますが、彼らは原発の当事者であった訳ですから、何かが起きてからでは遅いわけで、最大限の安全対策を講じておかなければならない立場であったと思います。 しかし、原発の安全対策にはお金がかかり、震災前にその費用として電気代の値上げをしたら非難されるでしょうから、電力会社も苦しい立場であったかも知れませんけど。 日本中の海岸沿いにたくさんの原発があり、各電力会社は今後安全マニュアルの見直しが急務となるでしょう。 福島の原発事故が現在進行形で進んでおり、経済的には計画停電の影響が、環境的には放射性物質の影響が出ています。 現場で命がけで復旧作業にあたっている作業員の方々の努力で今回の事故が終息したとしても、放射能物質などが今後数十年に渡って損害を与えると思うと、被災地の復興とあわせて今後の大変さが身に染みます。 今回の震災は今後の日本の未来を左右するような大きな転換点になったのかも知れません。 最後に今回の震災・津波で犠牲となられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、行方不明者の一刻も早い発見、そして被災地の復興を心から願っています。